モアナと伝説の海も2作目が公開され、世界中で注目が集まっていますね。
モアナといえばポリネシア諸島をモデルにしているとされていて、衣装やアクセサリーからもその雰囲気が伺えます。
そして、物語に登場する第二の主人公とも言えるマウイは、半神半人で、優れた身体能力や変身能力などを持ち、モアナの冒険には欠かせない存在です。
大きな釣り針型の装備と、体にあるタトゥーは印象的で、強いマウイを象徴するものですよね。
モアナと伝説の海は、ポリネシア諸島を舞台にしているだけではなく、ポリネシア神話や文化を多くモチーフにしています。
調べていくと、モアナと伝説の海マウイの釣り針やタトゥーの意味があることがわかってきました。
文化や歴史などは奥が深く、全てを謎解くことは困難ですが、映画の内容と照らし合わせながらモアナと伝説の海マウイの釣り針やタトゥーの意味を考察しながら解説していきます。
モアナと伝説の海マウイの釣り針の意味は?
マウイといえば、大きな釣り針型を持っている姿を思い出す人もいると思います。
映画の中でも重要な道具になっていて、テ・カァと対峙している時に、神の釣り針が壊れて希望を失ってしまいます。
マウイにとってもとても大事な釣り針にはどんな意味があるのか調べてみました。
島を釣り上げる釣り針
ハワイの伝説では、マウイは元々釣りが得意ではありませんでしたが、ある日魔法の釣り針を手に入れて釣りに出かけると、島を釣り上げたという内容の伝説があります。
また、12星座の一つであるさそり座のしっぽをハワイではマウイの釣り針とも呼ばれています。
夏の夜空に輝く蠍座は、釣り針のJ字型のフックの部分が下にあって、空に上がってくると本当に陸地を引っ張っているように見えるんですよね。
私は海ではなく、山でさそり座のある星空を見たことがあるのですが、山の稜線の上に蠍座が見えた時はとても感動したのを覚えています。
実際に海の上で水平線の上に蠍座を見ることができたら本当に神秘的ですし、感動すること間違いないですよね。
そして、マウイには兄弟がいたと言われていますが、ハワイで名を残したのはマウイ(マウイ島)だけ。
それだけマウイはとても力強い半神半人で、影響力があったのでしょう。
ニュージーランドにも同様の伝説がある
南北の2つの島に分かれるニュージーランドですが、南北の島の誕生にもマウイの伝説があります。
ある日マウイは兄弟に仲間外れにされてしまいましたが、マウイは魔法の釣り針で今までにない大物の北島を吊り上げました。
そして、南島はマウイと兄弟が釣りをした時に使ったカヌーだといわれています。
ハワイだけではなく、遠く離れた島国のニュージーランドでも同様の伝説があるのはポリネシア文化の強さや奥深さを感じ、とても興味深いですよね。
また、ニュージーランドの先住民であるマオリ族が作る彫刻に釣り針型のものもあり、力強さや健康などの意味があって、航海の安全を祈りが込められていてます。
釣り針型のボーンカービングは、新しいことを始める人などにも贈られるそうです。
実際に私もニュージーランドに行った時に、釣り型やコルー型のペンダントを購入したり、現地の友人にプレゼントしてもらったことがあります。
その時はそこまでマオリの伝説などはあまり知りませんでしたが、今改めて知ってとても感慨深く感じています。
余談ですが、モアナと伝説の海のタイトルロゴにある渦巻きは(英語版ならO、日本語ならモとアの間)もマオリ族のボーンカービングなどに使用されるコルと呼ばれるシダの新芽に似ているんですよ。
このことからも、モアナと伝説の海はニュージーランドのマオリ族からも多大な影響をを受けた作品だと言えるでしょう。
モアナと伝説の海マウイのタトゥーの意味は?
マウイの大きな釣り針も印象的ですが、もう一つマウイを象徴するものといえば、身体に描かれたタトゥーではないでしょうか。
1作目でもモアナとマウイが出会ったシーンでマウイの身体のタトゥーが動いて、マウイの気持ちなどを表現していたのがとても印象的でした。
そんなマウイのタトゥーにどんな意味があるのか調べてみました。
文字を持たなかった民族の身分証代わり
マウイのタトゥーも、ポリネシアんタトゥーのように複雑で細かいデザインものが使われています。
また、人格を持ったミニマウイのタトゥーは、強がるマウイの本音で素直な気持ちを表現していて面白いですよね。
そんな身体の上を動くタトゥーは、人間の体ではありえないことなのでマウイが神である象徴なのでしょう。
また、元になっているのは、ニュージーランドやハワイなどに広がっていったポリネシアンタトゥーで、ポリネシア文化ではとても重要なものです。
かつてのポリネシア文化では文字がなかったので、タトゥーで出身地や社会的地位やその人となりなどを表すものだったようです。
地域によってデザインや技術も違うので、タトゥーを見ればどこのどんな人かわかるというのはとても興味深いですよね。
ただ、タトゥーを入れるのはとても痛いことなので、中にはその痛みに耐えられずやめてしまう人もいたのだとか。
また、タトゥーを入れる場所にもそれぞれ意味があって、天国とのつながりや地球とのつながり、性別や過去と未来など、さまざまなものを表現しているそうです。
組み合わせによって色々と表現ができるので、とても奥が深い世界のようです。
おしゃれなタトゥーなど色々とありますが、ポリネシア文化のタトゥーは私たちの想像以上に神聖で、伝統や文化を受け継ぐとても大切なものだとわかります。
黒いタトゥーを見るとびっくりしてしまうこともありますが、歴史的な背景を知って理解を深めていけたら良いですよね。
ちなみにマウイのタトゥーは神であるマウイの姿や、釣り針で太陽のようなものを引っ張ったり何かに挑もうとしたり、マウイの功績などが描かれているのがわかります。
映画の中でタトゥーを見るのは難しいですが、静止画や動画を止めて、どんな絵柄のタトゥーが描かれているのか見てみるのも面白いかもしれないですね。
まとめ
モアナと伝説の海マウイの釣り針やタトゥーの意味があるのかを解説してきました。
一つのものに一つのエピソードというより、色々な文化の色々な要素が組み合わされて、モアナと伝説の海の世界観が作られているのがわかります。
マオリ語でモアナは「海」、ヘイヘイは「ニワトリ」という意味だったり、マウイはマウイ島から来ているのかな?など、キャラクターの名前を見てもハワイやニュージーランドとも繋がりが深いのだと感じます。
モアナと伝説の海は映像もとても綺麗で、海の映像もアニメーションとは思えないくらいリアルでキレイですよね。
2024年はモアナと伝説の海2が公開されて、とても注目が集まっています。
私も早速観てきましたが、とにかく圧巻の作品で、マウイの釣り針も大活躍していてとてもかっこよかったです。
また、2026年7月には実写版の公開も控えているので、まだまだモアナから目が離せないですね。
今後もポリネシア文化や神話なども調べながら、モアナの世界を楽しみたいと思いますし、実際にモアナの世界を感じにポリネシア諸島にも行ってみたいですよね。
今回の記事で、モアナと伝説の海マウイの釣り針やタトゥーの意味があるのか、興味を持ったり理解が深まるきっかけになれば嬉しいです。