「モアナと伝説の海」は、2017年3月に日本で公開されたディズニーの長編映画です。
主人公のモアナはディズニーリゾートのショーやパレードにも登場していますし、アメリカでは2024年11月に、日本では2024年12月6日に「モアナと伝説の海2」が公開されることが決まりました。
さらに翌年には実写版の映画も公開されるとのことで、再びモアナに注目が集まっていますね。
最初に公開された「モアナと伝説の海」は海や島がとてもキレイに描かれていて、その美しさに目を奪われてしまいました。
映画を最初に見た時は水の光る感じや、波や水の動きを見て本当にアニメーションなのかと疑うほど感動したのを覚えています。
そんな「モアナと伝説の海」の舞台になった島々は、モデルになった場所や国があるのですが、今回は映画の中でも重要な、母なる島テフィティについて調査しました。
この記事では、モアナのテフィティの島のモデルやどの国にあるのか紹介していきます。
モアナのテフィティの島のモデルは?
映画の中でテフィティは海しかなかった世界に誕生し、心を持っていたことから様々な動物や植物を生み出すことができたので、「母なる島」として存在していました。
心を奪われ、テカアと姿を変え溶岩となって海の中で恐れられていましたが、心を取り戻すと緑に包まれた女性の形に戻り、穏やかな様子で海に寝そべって島になったのがとても印象的でした。
まずはそんなテフィティの由来となった伝説や神話などがあるのか調べてみました。
テフィティの由来は何?
モアナはポリネシアを舞台にした映画なので、テフィティという名前もポリネシア諸島の言葉なのかと思い調べてみました。
ハワイ語やマオリ語などを調べてみましたが、特に特定されるような言語が見つからなかったのですが、血筋や先祖という意味が込められているようでした。
そのような意味があると考えると、まさに映画の中で命を誕生させるテフィティそのものですよね。
ポリネシア神話やハワイ神話も調べてみましたが、テフィティに直結するような話は見つけられませんでした。
モデルになるようなの伝説や神話がなくても、女性の島が命を生み出すというのは自然な感覚ですし、多くの人に受け入れられやすくい設定であると思いました。
ちなみに、心を無くしたテフィティはテカアとなり、海で脅威となって恐れられてしまいます。
そのテカアのモデルはハワイ神話のペレという火山の女神だと言われています。
ペレは、綺麗で情熱的な女性のようですが気が強い部分があって、嫉妬などで周囲を焼きつくしてしまうと言われているようです。
映画の中でも心を無くして凶暴になってしまう姿が表現されていて、個人的な意見ではありますが、実際の自然災害も似たような現象に感じることがあります。
例えば、開発などにより、手付かずの自然でも人の手が加わることで、自然のバランスが崩れ、それが人にとって脅威となって人々に帰ってきてしまう。
それは、穏やかに暮らしていたテフィティが心を奪われた状況に似てるのかなと想像を巡らせたりしていました。
また、それと共にテフィティとテカアは、自然と人の共存についてのメッセージが込められているようにも思いました。
モアナのテフィティの島はどの国にあるのか紹介!
テフィティの名前や存在の明確なモデルを見つけることはできませんでしたが、モデルになったとされる島は存在しているんですよ。
なんとなくハワイなのかな?って思っていたのですが、モアナはハワイを含むポリネシア諸島が舞台になっています。
テフィティのどの島がモデルだったのか調べていくと、モデルになった島はフアヒネ島ということがわかりました。
フアヒネ島はどこの国?
フアヒネ島はポリネシアにあるフランス領の島で、同じくフランス領ポリネシアのタヒチ島の近く(170km)ほどの距離にある島です。
日本からの直行便はなくて、タヒチ島経由となり、フアヒネ島までは飛行機で20分ほどで到着するようです。
そんなフアヒネ島ですが、女性が寝転んだような横長の島ではなく、2つの島が海に囲まれたような形になっています。
そして、そのフアヒネ島にあるファレ村の港から、スリーピングレディと呼ばれる女性が横たわったような山の稜線が見えます。
そのスリーピングレディが、モアナと伝説の海のテフィティのモデルになったと言われています。
ちなみに、このフアヒネ島はタヒチでは女性の島という意味もあるそうなんですが、実際に島民の6割が女性なんだそうです。
偶然かもしれませんが、とても神秘的なものを感じますよね。
また、フアヒネ島はマラエと祭司殿(さいしでん)がたくさんあって、歴史的な遺産が多く残されているので、タヒチの人たちにとって、特別な存在の島だそうです。
フアヒネ島についての色々な資料を見ていると、青く透き通った海に囲まれて緑の濃い原生林が広がっていて、その風景は全身を緑に覆われたテフィティのように見えてきました。
調べている間に実際に行ってみたいなと思うようになりましたが、タヒチといえば高級リゾートのイメージがあって、さらに日本から飛行機で約11時間もかかる場所です。
私にとっては無縁の場所のように感じていましたが、「モアナと伝説の海」の画像や内容が素晴らしかったので、映画を通して自分には無縁だと思っていたタヒチ島やその周りの島々の自然や文化に段々と興味が湧いてきました。
きっと実際に景色を見たり文化や伝統を知ると、映画の見方も変わって今までとは違った楽しみ方ができそうですよね。
また、このフアヒネ島の近くにはボラボラ島というのがあって、そのボラボラ島はモアナが住んでいた島のモトゥヌイのモデルになっているんですよ。
いつかタヒチ島周辺に行って、のんびりクルーズを楽しんだり、のんびり景色を眺めてモアナの世界にゆっくり浸ってみたいものです。
まとめ
モアナのテフィティの島のモデルはあるのか、そしてその島はどの国にあるのかを調べてみました。
テフィティが何語なのか、ハッキリとした情報が少ないのですが、ハワイ語やポリネシア語を参考に付けられた名前だと言うことが分かりました。
また、テフィティをはじめとする映画に出てくる島々はポリネシア諸島に実在する島の一部とわかり、よりモアナの世界への憧れが募っていきますね。
ポリネシア諸島の地図を見ていると、小さな島々が大きな海に囲まれているのがわかるので、モアナが実際に海に出てテフィティの心を返しに旅に出る姿を想像してしまいます。
大海原にイカダで海に向かっていくモアナの姿はとてもかっこよかったですよね。
そして、「自分も海に選ばれてみたい」なんてことも考えてしまいました。
今後公開されるモアナと伝説の海2は、成長したモアナも見れるようですし、どのような新しい冒険が待っているのか今から楽しみですね。
「モアナと伝説の海」にはポリネシア諸島の風景や伝説などがたくさん散りばめられています。
映画の公開前にポリネシア諸島の島々のことを調べて、どこの国のどんな島が出てくるのか、そしてポリネシア諸島にはどんな神話や伝説、文化があるのか、色々と調べてみるとより作品を楽しむことができそうですね。
モアナのテフィティの島のモデルはあるのか、そしてその島はどの国にあるのか、この記事が参考になれば嬉しいです。